日本年金機構の話題が世間を騒がせています。「漏らすなよ、けしからん」という国民の声はごもっとも ですが、ITや情報セキュリティに携わる身としては明日は我が身です。明らかになっている情報は少ないですが、今回の事件から気をつけたいことを整理しましょう。
スパイラル、してますか?
「セキュリティ」と言うと、ITのセキュリティをイメージする方が多いようです。特に近年、ITセキュリティの重要性が高まっていますが、セキュリティの中には、ITセキュリティの他に、人的セキュリティ、物理的セキュリティ等が含まれています。そして、ITセキュリティの中にもネットワーク、サーバ、アプリケーション、端末の対策等、様々な領域があります。あるいはスパイ映画やSFの世界をイメージするでしょうか。とにかく専門的で難しそうな印象が強いかもしれません。
セキュリティに弱い相手=攻撃者にとって「金のなる木」
サイバー攻撃に関する話題がニュースなどで取り上げられることもそう珍しくありません。
話題になるのは得てして大企業や国家機関などですが、当社にとっても必ずしも対岸の火事とは言えません。「当社がサイバー攻撃を受ける可能性があるのか?」と問われれば、「確かに大企業や国家機関に比べれば可能性は低いかもしれないが、ないとも言い切れない。」というのが真実です。
パイプドビッツコーポレートサイトへの攻撃状況
ここ数年で「サイバー攻撃」という単語が随分浸透しています。昨年末にはソニーピクチャーズが不正アクセスを受け、大量の機密情報が漏洩したことが話題になりました。(http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/120102067/)
「大きな企業だけなんでしょ?」と思われがちですが、決して他人事ではありません。身近な例として、パイプドビッツのコーポレートサイトの攻撃状況を調べたところ、以下の結果を得られました。
パスワード ‒ もっと強くキミを守りたい ‒
皆さんの生活の中でパスワードを求められるのは社内システムだけではありません。Facebook、LINEなどのソーシャルメディア、インターネットバンキングなどの各種Webサービスを活用することが今や日常になっており、本人の認証のためにID・パスワードが使用されています。
近年、不正ログインや不正送金などの被害がでており、「情報セキュリティ10大脅威2015」(https://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2015.html)においても「インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用」が1位、「ウェブサービスへの不正ログイン」が4位にランクインしています。