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オリンピックチケット狂騒曲

東京オリンピックのチケット抽選が始まり、開始初日にはアクセスが集中するなど一定の混乱はありましたが、その後は大きな問題もなく粛々と申し込みを受け付けているようです。

一部ではソースコードに韓国語やスペイン語のコメントが含まれていることから、発注ルートに疑問の声も上がっており、”一大国家プロジェクトなんだから国内で回すべきでは…”という意見も一方では正しく、IOCから国際入札を条件付けられている可能性なども無きにしもあらずなことから、目くじらを立てるのも野暮なのかもしれません。
それを言い出せば、そもそもアカマイをCDNとして実態はAWSのように見えることから、もはや100%純国産ということにこだわる必要すらないということなのでしょう。



また特に初日のアクセス集中に対して、通常であれば負荷分散やスケールアウトを駆使して申し込みを捌き切ることに注力するところとは思いますが、一度ソーリーサーバに誘導し、ユーザごとに登録サイトへ順次アクセスさせるというアプローチを採用したというのは良し悪しはともかくとして、ずいぶんと割り切った方法にしたなと感じます。
下手にアクセス数や負荷状況を注視しながら適切なタイミングでのリソースコントロールをすることに比べれば、最終的な申込みのペースをコントロールできるため手間や予算面からもやりやすかったのかもしれませんが、初日に数時間以上待たされた人が多発するなど、その成否に対する評価は分かれるところでしょう。

ただ国民性の問題なのか組織委員会の周知不足なのか判断が難しいところですが、「早い者勝ちではなく抽選なので慌てる必要はない」「アカウントの作成は抽選開始前に事前に行えた」という点が正しく周知され、申込者が理解していればここまで最初の混乱が起きることはなかったと思うと残念ではあります。
おそらく十分な周知が行われたとしても、程度の差こそあれ初日と最終日に申し込みが集中しがちという点は変わりないと思いますので、難しいところなのでしょう。

さて、このようなチケット抽選のちょっとした混乱やボランティア募集サイトのデザインやコードがよくないというような話題がありましたが、今のところ東京オリンピックに関連したWebサイトでのセキュリティ上の問題は明らかになっていないことは不幸中の幸いなのかもしれません。
この後、抽選結果が発表され実際の購入が行われるようになったところでもうひと悶着あるのかもしれませんが、運営上の混乱や不手際ならまだしも、セキュリティインシデントが発生してしまうとそれこそ国家の威信に関わってしまうため万全を期していると思いますが、これからも粛々と無事に開催から終了までこぎつけていただきたいものです。

弊社内にも申し込みをしたという社員がちらほらいますが、個人的にはどちらかというとパラリンピックの方が興味がある(こちらの申し込みは8月から)のと、同じ日に申し込みが始まっていた「QUEEN+ADAM LAMBERT」のチケットが当たってしまったので、この一連の騒ぎはわりと暖かく見守っているだけだったりします…。