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パソコンにステッカーを貼る理由

▼パソコンにステッカーを貼っていますか?
読者の皆さんは自分のパソコンにシール(ステッカー)を貼っていますか?筆者は貼っているパソコンと貼っていないパソコンがあります。

ステッカーを貼ることでおしゃれになったり(ならなかったり)、自分のパソコンが見分けやすくなったりします。パソコン用のステッカーがたくさん売られていますし、支持しているサービスのロゴのステッカーを貼っている人も多いようです。

ところで、セキュリティのためにパソコンにステッカーを貼る人たちがいます。こうした人はパソコンの「画面側」にステッカーを貼っています。なぜ、外から見えにくい場所にステッカーを貼っているでしょうか。

 

▼フェイスブックCEOのセキュリティ対策
フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が自身のノートパソコンのカメラとマイクをテープで塞いでいることが話題になりました。

怖い!パソコンカメラに潜む情報漏洩リスク
http://toyokeizai.net/articles/-/126477

同じようにカメラを塞いでいる人が一定数存在するという調査結果が出ています。

ザッカーバーグ氏 自身のノートパソコンのカメラをテープで塞ぐ
https://jp.sputniknews.com/life/201606222353769/
ESETが昨年末に実施した世論調査の結果、インターネット利用者の過半数がウェブカメラのハッキングを恐れていることが分かった。自分のノートパソコンのカメラがハッキングされるのを防ぐために、世論調査の回答者の17パーセントが、絆創膏あるいはカラーテープでカメラを塞いでいるという。

パソコンにマルウェアが侵入し、カメラを使って盗撮されてしまうことがあります。また、マイクを乗っ取るマルウェアによって盗聴される可能性もあります。

このような脅威への対策として、一見アナログなやり方ですが、パソコンのカメラとマイクを塞ぐのは有効な手段です。カメラの上に貼るのはテープでもシールでもよいでしょう。

 

▼FBIでも
カメラを乗っ取るマルウェアの中には、より気づきにくく巧妙に動作するものも現れているようです。

Mac内蔵のカメラを乗っ取るマルウェアについてセキュリティ研究者が警鐘
http://securityblog.jp/news/20161017.html

Mac OSでは、カメラが起動中に、カメラ脇のライトが緑色に点灯し、ユーザーにそれを知らせる。しかし、マルウェアはこの機能を悪用し、ユーザーがビデオチャットなどを利用するためにカメラを起動しているときに動作し、ユーザーに気づかれることなく音声通話やビデオチャットの映像などの内容を記録するという。
カメラが起動しているときに動作するため、ユーザーはライトの点灯を不審に思わず、被害に気づきにくい悪質なものだ。

FBI(連邦捜査局)でも、こうしたマルウェアを脅威と認識し、「カメラにシール」を実施しているようです。

FBIもスノーデンも進言、ノートブックのウェブカメラはシールで隠せ
https://jp.sputniknews.com/life/201609162780673/
コミ長官が自らハッカーの追跡の脅威を語り、カメラをシールなどで封印することは今ユーザーができる「最も合理的なこと」と話している。長官は国の施設は全て特別のシールでウェブカメラを覆い隠しており、一般市民も同じようにカメラを隠すよう呼びかけている。

 

▼鉛がおすすめ
一般的なセキュリティ対策として、カメラやマイクを塞ぐ前に、デバイスに入っているすべてのソフトウェアを最新版にアップデートし、アンチマルウェアソフトやファイアウォールなど信頼できるソフトウェアを使うことが重要です。

音を遮る性能が高いのは高密度で重い素材ですから、マイク部分に貼るのは紙やビニールでできた薄いステッカーではなく、鉛などの金属が含まれるものがよいでしょう。粘土や固形化する接着剤でも紙に比べれば遮音性能は高くなります。

ちなみにオリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」は、2017年1月に日本で公開されるそうです。映画内でスノーデン氏のパソコンに何が貼られているか注目したいと思います。